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プロフィール
1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『完全なるチェス 天才ボビー・フィッシャーの生涯』(フランク・ブレイディ/文藝春秋、2011)
☆☆☆☆☆ 20年にもわたって姿を消したチェス世界チャンピオンは往年のライバルと対戦すると、再び消息を絶った。クイーンを捨て駒とする大胆華麗な「世紀の一局」を13歳で達成。東西冷戦下、国家の威信をかけてソ連を破り、世界の頂点へ。激しい奇行、表舞台からの失踪、ホームレス寸前の日々、そして日本での潜伏生活。アメリカの神童は、なぜ狂気の淵へと転落したのか。 少年時代から親交を結んできた著者が、手紙、未発表の自伝、KGBやFBIのファイルを発掘して描く空前絶後の評伝。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) これはどこぞの書評・紹介で面白そうだと思った本。 チェスは全然知らないし、コンピュータと対戦した旧ソ連のチェス・プレイヤーはともかく、フィッシャーというグランド・マスターも知らなかったですが、何かいわくありげなところに惹かれました。 早熟の天才で、若くして全米チャンピオンとかになりますが、当時はまだチェスのプロとして食べていけるような環境ではない。高校も中退し、身近なチェス・クラブとの交わりという閉ざされた世界で大人になり、名声を得てしまったフィッシャーは、猜疑心が強く、偏執狂的で、被害妄想気味で、およそ人と上手くやっていけるような人間には育たなかった。天才とはそういうものか。おまけに反ユダヤ、反米的な言辞を弄し、祖国まで敵に回してしまった。そういう時、1972年に選手権で訪れたアイスランドが救いの手を差し伸べてくれ、拘留生活から解きはなたれるも、二、三年もするうちに、アイスランドに対してさえも恩を忘れた言動に走る。 よくぞこれだけ偏った人格が許されたものだと思います。もっとも、私はチェスを知らないせいで、彼の腕の凄さを正当に評価できる人ならば、そういういじけた性格さえ、許せてしまうのでしょうね。だから本著も世に出た。 少年時代から親交があったという著者にしても、これだけの労作は大変だったでしょう。史実的な価値のある本だと思います。
by sergeant_cooper
| 2013-08-22 06:27
| 書籍・映画
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