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プロフィール
1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『緋色の楽譜 上・下』(ラルフ・イーザウ/東京創元社、2007)
☆☆☆★★ 長い眠りからさめたリストの自筆の総譜。その演奏を聴いた天才ピアニストにして豊かな共感覚の持ち主サラ・ダルビーは、母から譲り受けたペンダントに刻まれているものと寸分違わぬモノグラムが目の前に浮かぶのを見た。さらに続いて現れた衝撃的な一篇の詩が、サラを嵐のただ中に投げ込む。何者かがリストの楽譜を奪おうと、サラの命を執拗に狙う。 エンデに続く現代ドイツ文学の旗手が贈る、きらびやかな謎と音楽に満ちたミステリ。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 『湿地』(アーナルデュル・インドリダソン、2000)を読んだ際、巻末の出版社からの紹介に本作があり、ついでに読んだ次第です。 リストの6代目の子孫で著名なピアニスト、サラ・ダルビーは、その「共感覚」(音階の中に色彩やメッセージを読み取る能力らしい)によって、演奏される音楽の中に、隠された謎のメッセージを掴む。どうやら高名なご先祖様が残したものらしいと先祖探しに似た探索を始めたところ、正体不明な敵に襲われたり、これまた正体不明な味方(?)に助けられ、探索の迷宮の中へ入り込む。その探索活動は、中世から続く秘密結社を経て、リストがそこに音楽の力で人を動かす音階を書き込んだという「楽譜探し」となっていくが、その秘密結社から袂を分かち、今や敵となり、同時にその楽譜を狙う集団と対決することとなる。決戦は、教皇ヨハネ・パウロ2世の葬儀ー。 ダン・ブラウンが先鞭を付けて以来、大いに流行った感のある、キリスト教や秘密結社の絡み合いに、リストという実在の大音楽家の生涯を結びつけ、結構新境地を開拓した感じです。プロットが一直線で、横道に逸れないのも助かりました。が、それでも、リスト以下の複雑な家系や、主人公周辺の多彩な人間関係は複雑すぎて、その辺は適当に当たりを付けながら斜め読みするしかありませんでした。 上述のとおり、やや「亜流」感があるのと、大いに「複雑」なところが減点対象で、☆三つ。
by sergeant_cooper
| 2013-02-20 06:31
| 書籍・映画
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