検索
プロフィール
1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
カテゴリ
タグ
NFL(540)
ライブ(220) 広島市(76) 試乗(75) 浜崎あゆみ(72) クラシック(69) 海外ドラマ(64) 中央線(62) けっとちゃっぷ(62) ジェフリー・ディーヴァー(53) ピアノ(50) ロシア(49) ラジオ(49) マイクル・コナリー(48) 内田樹(43) 以前の記事
最新のコメント
最新のトラックバック
ライフログ
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
『中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史』(與那覇潤/文藝春秋、2011)
☆☆☆☆☆ 日本の「進歩」は終わったのかー。ポスト「3.11」の衝撃の中で、これまで使われてきた「西洋化」「近代化」「民主化」の枠組を放棄し、「中国化」「再江戸時代化」という概念をキーワードに、新しいストーリーを描きなおす。ポップにして真摯、大胆にして正統的な、ライブ感あふれる「役に立つ日本史」の誕生!(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 多分、系列の週刊文春を立ち読みしていて面白そうだと気が付いた本です。そこの書評でこの扇動的な「中国化」の意味が解説してあったので、初見の人ほどはこのタイトルには驚きませんでしたが、それにしても、目から鱗が落ちる内容でした。 ・中国こそ、宋代に世界最初の近世に入った(=身分制を止めて科挙を採用し、経済を自由化した)国だった。 ・しかし西欧がその後の「近代市民社会」で中国を追い越したのは、彼らには貴族階級が生き残っていたため、王権に対抗して貴族の権利を守るために「議会」なり「法治国家」なりの仕組みが必要とされたからだ。 ・日本は中国が先鞭を付けた「中国化」に何度か移行しようとした時もあったが、結局は「江戸時代」という封建的で、イエやムラが社会の基礎をなす「社会主義的」な仕組みとせめぎ合って、宙ぶらりんな体制が続いた、等々。 著者の見立てでは、ぐずぐずしている日本も、結局のところ「中国化」の流れには棹さすことはできないと考えているようですが、同時に危惧されているのは、何もセーフティネットがなく、「民度」も低い日本では、剥き出しの「中国化」が進んでしまうと「専制」とかに陥る危険があるのではないか、ということ(その他にも悪夢のシナリオが示されていますが)。 こういう授業が大学で聞ける学生が羨ましい。「大学レベルのプロの歴史」は、凄いものだと感心させられました。
by sergeant_cooper
| 2012-08-21 06:34
| 書籍・映画
|
Trackback
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||