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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『20世紀とは何だったのか 「西欧近代」の帰結』(佐伯啓思/PHP新書、2004)
☆☆☆☆☆ 第一次大戦を境に幕を開けた「現代」。西欧の凋落を背に、自由・民主主義のアメリカ、社会主義のソ連、そしてファシズムが「世界」を動かす。20世紀の挑戦、それは新しい価値と希望の創出だった。しかし、私たちの不安は消え去らない。ニヒリズムから逃れる術はないのだ。それに気づいたとき、勝ち残ったアメリカ文明の欺瞞が見えてくる。 ニーチェ、ハイデガーの鋭い指摘を踏まえ、大衆化される現代社会の本質と危険性を暴き出す。独自の歴史観と広角な視点で時代の見取り図を提示する、佐伯啓思の「現代文明論」講義・完結編。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 先日初めて読んだ佐伯先生の『人間は進歩してきたのか 「西欧近代」再考』(2003)の(本当の)続編です。読む順序が前後してしまいました。 前著では、つまるところニヒリズムを生みだして行き詰まってしまった西欧近代、というところで議論は終わりましたが、本著では、そのニヒリズムに毒された20世紀、さらに猛威をふるったファシズムと社会主義、さらにはアメリカ文明を遡上にのせて、議論が進んでいます。 私は前著を読み終わった時点で、このニヒリズムをどう克服していったらよいのか、果たして佐伯先生はその道筋を示してくれるのか、期待しているところがありました。しかしその佐伯先生をもってしても、「重要なのは、ニヒリズムを克服するなどということではなく、まずは、現代文明はニヒリズム状態に置かれる以外にないと知ること」だと喝破されるにとどまっています。本来は何かしらの目的を達成するはずの手段にすぎなかった自由や民主主義、科学技術がいつの間にか自己目的化してしまった現代。世界とか、人生の指針は、もがき苦しみながら、しかし自覚をもって、自らの手で探っていくしかないのでしょうか。現代に生きる私たちは何と厳しい試練に耐えなければいけないのでしょうか。
by sergeant_cooper
| 2011-11-03 09:27
| 書籍・映画
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