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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。 広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、20年来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(Jeff Beck、MISIA、浜崎あゆみ等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブ(けっとちゃっぷ)に行ったり、Macで遊ぶのも近年のマイブーム。 ブログパーツ
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『ハマーヘッズ緊急出動 上・下』(デイル・ブラウン/ハヤカワ文庫、1990)
☆☆☆★★ 麻薬密輸の取り締まりに命をかける沿岸警備隊第七管区司令官ハードキャッスルと関税局監督官ゲファー。新たに新組織「国境警備隊(ハマーヘッズ)」に統合され、司令官としてドリームランドのエリオット将軍と副司令官マクラナハンを迎え入れ、繰り広げられる死闘。そして、大空に展開する迫力溢れる航空戦。 全米でベストセラーとなった超大作軍事スリラー。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) ドリームランド・シリーズ第二作。前作ではマクナラハンらは出てきませんでしたが、本作では国境警備隊に参画する形で登場です。 これまで読んだ他の作品では、一応国家間の紛争や武装テロ勢力との対峙がメインテーマだったところ、本作では中南米の麻薬密輸組織に対処するというのが新鮮です。そういう意味で焦点が絞り込まれているので、後の作品で(悪弊として)目立ってしまった「たくさんの横道に逸れる」感がないのは評価できます。 1990年という時期からか、今回登場する「新兵器」がV-22オスプレイだったり、ソ連から亡命してきて捕獲したSu-27フランカー戦闘機が「新鋭機」だったりする程度なのが可愛らしい。ブラウンも、初期の作品ではまだ「地に足が付いた」作品を書いていたんですね。
『シルヴァー・タワー 上・下』(デイル・ブラウン/ハヤカワ文庫、1988)
☆☆★★★ 最新の科学技術を結集したアメリカの軍事宇宙ステーション〈シルヴァー・タワー〉。レーザー兵器の開発に心血を注ぐ女性科学者アンは、ここで弾道ミサイルの迎撃実験を行なっていた。そんな折り、ペルシャ湾沿岸で米ソの武力衝突が勃発した。圧倒的な戦力にものをいわせて次々と戦略拠点を制圧してゆくソ連軍に対し、アメリカ側は超高性能レーダーを搭載した〈シルヴァー・タワー〉を投入し、戦局の逆転を図るが…。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) デイル・ブラウンがパトリック・マクナラハン・シリーズの処女作『オールド・ドッグ出撃せよ 上・下』(1987)に続けて著した、ドリームランド・シリーズの第一作。マクナラハンを読破し、ようやく取りかかりました。 マクナラハン・シリーズの最近刊は2012年、それに比べると24年も前の作品で、しかも湾岸戦争とかよりも前。80年代のスター・ウォーズ構想をそのまま小説化したような作品でした(個人的には、門田泰明の特命武装検事・黒木豹介のシリーズ中、彼が宇宙へ乗り出す作品がありますが、それに近い読後感を持ちました)。 マクナラハン・シリーズの最近刊のように、荒唐無稽としか思えないようなハイテク武装の数々こそ見受けられませんが、宇宙ステーションから弾道ミサイルを迎撃したり、敵の地上軍に対しレーザー光線で立ち向かったり、作者ならでは?のハイテク信仰はもう始まってます。
『アメリカ本土空爆指令 上・下』(デイル・ブラウン/扶桑社ミステリー、2004)
☆☆★★★ アメリカ空軍の歴戦の勇士マクラナハンの目下の懸念事項は、中央アジアのトルクメニスタン情勢だった。危険なロシア大統領は、国連安保理の勧告を無視して占領地域を広げ、いまや秘密裡にミサイル配備まで進めていた。ロシアは武力による制圧を企図している。それを察したマクラナハンは、作戦行動に出る! しかし復讐を誓うロシア大統領は、自軍の配備の転換を図っていた。これは米本土への空爆準備だ。そんなマクラナハンの分析は、米軍にさらなる波紋を広げる。そしてついにロシアが牙をむくとき、アメリカをかつてない悪夢が襲う。 ハイテク軍事サスペンスの巨匠が復活!圧倒的な兵器描写と豪胆な兵士たちの戦いを活写する、戦争冒険小説。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) ようやく邦訳を読み終わったと思っていたパトリック・マクナラハン・シリーズ、何と2012年に入って第10作目が邦訳刊行されてしまいました。こうなったら付き合うしかない。 赫々たる戦果を挙げながらも独断専行が多く、多くの敵を作ってしまっていたマクナラハンは、トルクメニスタン作戦の責任を問われて准将に降格、指揮権も剥奪されてしまう。結果、政府部内は穏健派ばかりとなっていたところ、復讐に燃えたロシア大統領が何と、重爆撃機を飛ばしてアメリカ本土の核攻撃に出てしまった。 唯一人、この来襲を予期して反攻計画を練っていたマクナラハンは、バトルマウンテンのチームを率い、シベリアの給油機基地に進攻、ロシアを叩き潰す。そして迎えた米大統領選。核攻撃を阻止できなかったソーン大統領は立候補せず、かつてのマクナラハンの後ろ盾でもあったマーティンデイル前大統領が当選、マクナラハンは補佐官に…。 と書けば本当に勇ましい話。相変わらずステルス重爆撃機とミサイルを駆使した戦闘シーンは作者の十八番。今度は核兵器も打ち放題ときた。 しかし、これまでも感じてきたことですが、ハイテク度が増すたびにどんどん戦闘も現実離れしてくるし、応酬の度合いもエスカレートするばかり。このシリーズもどこかで打ち止めにした方がいいのでは?
『ロシア軍侵攻 上・下』(デイル・ブラウン/二見文庫、2003)
☆☆★★★ サウジアラビアを上回る石油埋蔵量があるといわれる中央アジアの新興国トルクメニスタン。隣国のアフガニスタンを追われたタリバンの一派が越境し、反政府軍を組織。各地の米国系石油施設やパイプラインを占拠した。軍に復帰したマクラナハン少将は無人戦闘機を使い叩こうとする。が、アメリカ大統領ソーンは他国への軍事介入を一切認めなかった。その間にタリバン勢力は政権を脅かす存在になっていった…。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) パトリック・マクナラハン・シリーズ第九作。現時点で調べた限り、邦訳されているシリーズでは最近作です。 国連軍を攻撃した勢いで隣国トルクメニスタンに攻め込み、実権を握ろうとしたタリバン勢力に対し、ロシアが強硬策に出る。これに対し、例によって他国のアメリカ権益には介入しないとしていたソーン大統領だったが、一応は調停のために乗り込もうとした国務副長官機を攻撃されるに及び、マクナラハンらのチームがロシア軍を掃討する、というあらましです。 デイル・ブラウンの作風なのでしょうが、 ・ページを埋め尽くされた最新兵器の数々。 ・一つのクライマックスに向けて一気に収斂せず、訓練や政権内不和や混乱する敵情等の横道の描写で本筋から逸れ、一体何に向けて作戦が進行するのかなかなか見定められないシナリオ。 ・それに一番目に付くのは、ネオコンと言ってもいい「アメリカの力」信仰、「ハイテク」信仰。 ちょっとアメリカ(の軍)人以外には、もはや受け入れる限度を超えているのでは? モビルスーツのような歩兵用戦闘装甲にもびっくりしていましたが、本作ではB-1爆撃機本体も無人機として操るテクノロジーにも、首を傾げさせられました。荒唐無稽度も少し調子に乗りすぎでは?また、寄せ集めだったタリバン勢力がトルクメニスタンを襲撃して以降、急に米軍のように組織だつのも突拍子もない気がしました。 本作でようやくパトリック・マクナラハン・シリーズを読み終えたので、今度は「ドリームランド」シリーズを片付けます。
『炎の翼 上・下』(デイル・ブラウン/二見文庫、2002)
☆☆★★★ カダフィ追放後、リビアにさらに強大な権力を握る独裁者が誕生した。王を僭称する男はアラブ統一連盟を樹立し、超大国アメリカに対抗しようとする。まず手始めに親米的なエジプト大統領を暗殺し、軍隊を派遣し油田の略奪を狙う。一方、軍を退役させられたマクラナハンたちは石油会社に請われ、ハイテク装備の私設部隊を急派。油田を死守するが、リビア軍の猛攻に遭い妻ウェンディが捕虜になってしまう…。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) パトリック・マクナラハン・シリーズ第八作。前作では、リトアニアでの紛争にHAWCとしても深入りし過ぎてしまったマクナラハンらは強制的に退役させられ、マスターズ博士のスカイ・マスターズ社に所属。そこで前大統領マーティンデイルの指揮下、一種の私兵のような位置づけになってしまいました。 今回、リビアで生じた紛争のきっかけも、スカイ・マスターズ社の新兵器の試験をリビアという実際の国家を対象にして行うという無法極まる作戦から生じたもの。いくらアメリカの正義を信じていようとも、いくら科学信仰が極めつけでも、そこまで無法を働くのは行き過ぎではないでしょうか?ま、どういう事情はあれまた大暴れしたマクナラハンらですが、弟ポールと妻ウェンディまで亡くすことになる。ちなみに前作で悪役として登場したロシアの大富豪カザコフとも、今回こそ因縁の決着をつけることになります。 前作で軍縮を唱えて登場した新大統領ソーンは、今回のマクナラハンらの活躍を目の当たりにし、何とか手綱をつけようと考えて彼を少将に昇格させ、新しい基地の司令官に任命します。晴れて次回作以降はアメリカ軍の尖兵として働くことができるようになったわけですが、あまり荒唐無稽な活躍ぶりもほどほどにしないと…。 *** 金環日食、雰囲気だけ味わいました(JR中央線の通勤電車の車中だったもので)。朝7時過ぎに家を出た時は快晴。ただ、(裸眼で見ましたが)ちょっと右上が欠けているような…。あと、曇りでもないのに妙に薄暗い感じでした。 荻窪駅にさしかかる7時35分、駅の南口では結構な人が専用グラスをかざして太陽を見ていました。この時分が一番見えたんでしょうか。8時過ぎて職場の五反田に着くと、曇ってて、太陽も欠けてる感じじゃなかったです。終わったのかな。 先日、『二十世紀の10大ピアニスト』(中川右介/幻冬舎新書、2011)、『世界最高のピアニスト』(許光俊/光文社新書、2011)を読みました。追って感想は投稿しますが、ちょうど書店に「名演奏家ランキング&名盤選(ピアニスト編)」のレコード芸術が出ていたので、買ってしまいました。上述の二つの本では取り上げる基準に違いがあったので、選ばれたピアニストもかなり方向性が違ってましたが、この雑誌のランキングでは、 第1位:ホロヴィッツ(155点) 第6位:グールド(93点) 第2位:リヒテル(126点) 第7位:ミケランジェリ(93点) 第3位:ポリーニ(100点) 第8位:グルダ(58点) 第4位:アルゲリッチ(96点) 第9位:フランソワ(45点) 第5位:ルービンシュタイン(96点) 第10位:ゼルキン(45点) と、上位5位までは私も肯ける結果でした。ちなみにギレリスが12位(33点)、アシュケナージが28位(11点)、キーシンは45位(7点)で、ブーニンはランク外。 まだ全部の評と、お勧めCDをチェックしてませんが、また楽しみが増えました。現在、初めてホロヴィッツの「アンコール」というCDをお店に注文中です。
『「影」の爆撃機 上・下』(デイル・ブラウン/二見文庫、2001)
☆☆★★★ ロシアの闇経済を支配する大富豪、カザコフは石油利権を一気に握ろうとしていた。カスピ海の原油をヨーロッパに供給するパイプラインを建設しようというのだ。巨額の利益を餌にロシア軍部を抱きこんだ彼は、その計画のためバルカン諸国を支配下に置こうとする。折しもアメリカ新大統領は、孤立主義を唱えバルカンから軍を撤退させていた。 謎のステルス戦闘爆撃機「影」が突如、空爆を開始する…。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) パトリック・マクナラハン・シリーズの第七作。間に入る『台湾侵攻 上・下』(1997)と『韓国軍北侵 上・下』(1999)を先に読んでしまってましたが、ようやく順序が揃いつつあります。文中で、過去の事件(作品)に言及することがよくあるので、順番どおりに読むシリーズなのでしょう(ただ、パトリック・マクナラハン・シリーズと、ドリームランド・シリーズは別物かと思っていたら、そうではなかった。刊行年順に読むべきでした)。 本作は、これまでの作品と相当趣を異にし、ちょっと戸惑ってしまいました。 ・これまでも既存の爆撃機の改造機を飛ばすというややSF的なところがありましたが、本作ではロシア軍がおよそあり得ないステルス機を飛ばし、SFの度合いが強いです。モビルスーツのような戦闘服もそう。 ・本作で登場するアメリカの新大統領(トマス・ソーン)、これまで登場した、実力行使をためらわない従来型の大統領と違い、在外米軍を大幅縮小するのですが、単にそれだけに留まらず、彼の進めようとする外交政策がよくわかりません。「ジェファーソン党」から当選した、というのも奇妙きてれつ。 ・HAWCの全面的なバックアップを受けていたマクナラハンらですが、本作では新司令官のサムスン中将に活動の行き過ぎを譴責され、退役まで迫られてしまう。もっとも、そのような障害もはねのけて最後は活躍しますが、マクナラハンらの立ち位置は大丈夫なのだろうか。新大統領の政策と合わせ、シリーズの先が読めなくなってしまいます。 ・近刊でもそういう舞台設定が多くなりつつありましたが、本作でもロシア、ロシアに巣くうマフィア、ウクライナ、トルコ、ドイツ、バルカン諸国と当事者が多く、単純な勧善懲悪の軍事スリラーとは言えなくなりつつあります。 ・蛇足ながら、これまでまずなかったラブシーン(色仕掛け)の描写がそこここに出てくるのも、意外な感じがしました。 ともあれ、マクナラハン・シリーズを読み出すとその世界に引き込まれるあまり、他の本が読めなくなってしまいます。あと二作、マクナラハン・シリーズがあるようなので、読破を目指します。
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